ICパッケージサイズ

概要種類詳細
DILで記載されることもある。ピン幅は2.54mm(100mil)。パッケージの幅は15.2mm(600ミル)、10.16mm(400ミル)、7.62mm(300ミル)。趣味で電子工作をする場合の多くはこのピッチ。2.54mmピッチをデフォルトに考えておけば多くの場合は問題ない。

DIP

(Dual Inline Package)

最も一般的に使用されているパッケージ。

CDIP

(Ceramic DIP)

セラミックを使用したパッケージ。

WDIP

(窓付DIP)

EPROMなど紫外線を用いた消去の為の窓がついたパッケージ。
Power DIP主に発熱が大きいものに使用され、放熱用のリードがついているパッケージ。

SIP系

概要 種類 詳細
DIP同様のピッチですが1列です。アレイ抵抗、オーディオアンプなどで多いパターン。 SIP (Single Inline Package)  アレイ抵抗、オーディオアンプなどに比較的見かけるピン配列。アンプの場合は放熱のための構造であることが多く、適切な容量のヒートシンクの使用が求められます。
ZIP (Zigzag Inline Package)  SIPが1列にピンが配置されているのに対して、1.27mmピッチでジグザグにピンがでているパッケージ。

QFP系

概要 種類 詳細
表面実装のためのパッケージ。ピンがムカデのようにでているのが特徴。ピンのピッチが様々で使用にあたっては型番、ピンピッチの確認は慎重に。1.0mm、0.8mm、0.65mm、0.5mm、0.4mm、0.3mmなど様々で名称からはピッチがわからない。 QFP (Quad Flat Package)  様々なサイズ、ピッチがありますが、「QFP」ですますことが多い。
FQFP (Fine Pitch QFP)  ピンピッチ0.65mmのQFP。あまり使用されていない。
LQFP (Low Profile QFP)  パッケージの厚さが1.4mm以下のQFP。
MQFP (Metric QFP)  ピンピッチ1.0mm~0.65mm。パッケージの厚さが3.8mm~2.0mmと比較的フレキシブル。
TQFP (Thin QFP)  パッケージの厚さが1.27mm以下と薄型。また、ピン数も44を超える大型のもの。

Jリード系

概要 種類 詳細
 ピンが熱湯につけたタコのような足をしている。このため、作業中にピンが曲がってしまったり、折れたりするリスクが小さく、取り扱いが用意。通常ピンピッチは1.27mm。 SOJ (Small Outline J-leaded Package)  ピンピッチは1.27mm。2辺からピンが出ている。
PLCC (Plastic Leaded Chip Carrier)  ピンピッチは1.27mm。4辺からピンが出ている。
CLCC (Ceramic Leaded Chip Carrier)  ピンピッチは1.27mm。2辺からピンが出ている。材質がセラミック。
TSOC (Thin Small Outline Carrier)  ピンピッチは1.27mm。2辺からピンが出ている。パッケージは小型。

SO系

概要 種類 詳細
 自作でも比較的使用されるパッケージ。趣味で使用するパッケージサイズとしてはDIP、SIPに次いで多いのではないでしょうか。  SOP (Small Outline Package)  ピンピッチが1.27mmと手で実装するにはぎりぎりのサイズ。はんだペースト+ヒーター、半田ごてのどちらでもなんとかなる。
SOIC (Small Outline Integrated Circuit)  基本的にはSOPと同じパッケージサイズ。
MSOP (Mini SOP)  ピンピッチがSOPの半分の0.65mmもしくは0.5mmともはや手で実装するのが困難なサイズ。
QSOP (Quarter SOP)  ピンピッチが0.635mm
SSOP (Shrink SOP)  名前からより小さいピッチのパッケージを想像しますが1.27mmのものが多い。しかし、1.0mm以下の複数ピッチのものがあり、必ず仕様書のサイズ確認がかかせない。
TSOP (Thin SOP)  基本的にはSSOPと同じですが、パッケージの厚さが1.27mm以下となっている。
TSSOP (Thin Shrink SOP) 基本的にはTSOPと同じ。ただし、パッケージの厚さが1.0mm以下となっている。

SOT系

概要 種類 詳細
 最近はトランジスタ、MOSFETなどの多くがこのパッケージになってきていると同時に従来のパッケージの入手が難しくなりつつある。私が在庫しているトランジスタ類もこのパッケージのものが増えてきている。趣味で使用するにはいささか小さい。  SOT23  ピンピッチが0.95mmと狭い。多くの場合ピン数が少ないため、なんとか作業可能。
 ST89  ピンピッチが1.5mmと半田ごてでの半田付けも簡単ではないが問題はない。
 SOT143  ピンピッチが1..9mm。1.27mm等のICの使用頻度が上がってくると、このサイズでも大き目に感じる。慣れと錯覚であることは言うまでもない。
 SOT223  ピンピッチが2.3mmと楽にはんだ付けできるサイズ。このサイズのパッケージが用意されている場合は、これを使用したい。