4級の取得

私がアマチュア無線を30年ぶりに再開を決めたきっかけは、昔は国家試験に合格する以外に取得できなかった3級アマチュア無線従事者免許を講習で取得できると知ったことです。これからアマチュア無線の免許を取得しようという人はJARDなどが実施している「養成課程講習会」などを活用してまずは第4級アマチュア無線技士の資格取得をお勧めしたいと思います。

JARDなどが開催している講習会による資格取得について異論を唱える人もいますが、私はまずは4級の資格を取っていただき、アマチュア無線の楽しさを知っていただくことの方が良いと思っています。第4級の資格を取得し、アマチュア無線を始め、その楽しさを体験していただけることが大事だと思います。

アマチュア無線には様々な楽しみ方があります。当然無線通信も1つですが、効率的に電波を飛ばす為の技術的な工夫、機器の自作など、楽しみはある意味無限大です。

JARD等が開催している講習会では、終日時間をとれるのであれば2日間、夜間だけということであれば5日間で取得することができます。「無線従事者免許証」を取得できるといっても講習の最後には試験もあり、それに合格しなくてはなりません。ただし、講習の内容と試験は連動しており、しっかり聴講していれば問題なく合格できます。JARDのホームページによると合格率は97.8%(平成25年度)となっています。

  • 土日コース(2日間)
  • 休日コース(2日間)
  • 平日コース(2日間)
  • 夜間コース(5日間)

※ 授業10時間、終了試験1時間

4級の無線従事者免許を取得することはそれほど難しくなく、むしろ誰にでも取得できますのでここでは詳しくは紹介しません。JARDをはじめとする団体が養成課程講習会を実施していますので、詳しくはそれらのサイトを参照いただければと思います。

3級の取得

私が電話級(現在の4級)を取得した当時はまだ中学生、無線機材もままならない中で電信級(現在の3級)に進むには壁がありました。アマチュア無線以外の多くのことにエネルギーを取られ、いつしか電信級の取得を諦めるというか忘れてしまっていました。ある時、今は講習+試験で3級を取得できると知り急に何度目あのアマチュア無線熱に侵されてしまい、突然「第3級短縮コース」という養成課程講習会に行ってきました。

3級は昔の電信級ですので、3級を取得することで電信(CW)を楽しむことでできるようになるわけですが、養成課程ではいわゆる電気通信術が授業、および試験に含まれていません。(平成17年までは授業、および試験に電気通信術が含まれていたようです。)

4級の資格を持っている人は法規4時間、無線工学4時間、そして終了試験1時間の軽7時間で3級の資格を取得することが出来ます。以前は先輩からモールス信号を録音したカセットテープ借りたりするなどして練習し国家試験の臨んでいた3級の資格を、講習を受講することで取得することが出来ます。

簡単に言えば、現在は4級、3級、いずれも養成課程講習会を受講することで誰にでも容易にその資格を手にすることが出来ます。

1級、2級の取得

私の場合は先に説明した3級の資格を取得した勢いで2級、1級アマチュア無線従事者免許を取得してしまいました。というのも、正直なところ3級の資格を取得した時に「本当にこれでいいのか?」と思ってしまったのです。具体的には、国家試験で求められる法規、無線工学の知識が真に身についた実感ないままに3級の資格を手にした、できてしまったわけです。そこで、1級、2級をしっかり勉強し、国家試験に合格して取得したいと考えたのです。
しかし、1級、2級の免許を取得しようと考えたときに、取得方法、勉強方法、取得までにかかる時間など様々なサイト、ブログを検索して読ませていただきましたが、どれも丸暗記を推奨するような内容ばかり。丸暗記も必要ですが、やはり無線工学、電気物理の基礎を理解したうえで、資格を取得したい!しかも出来るだけ短期で!と思ったときに、勉強の流れ、手順についてなかなか参考になるものがありませんでした。そこで、私がどのように勉強を進めてきたかの記憶が薄れる前に私なりの1級、そして2級アマチュア無線従事者 資格取得の為の勉強方法について紹介します。