リターンロスブリッジ その2

みなさん、今晩は。かなり寒くなってきましたね。
非常に久しぶりに毎週ブログを書いている気がする。どうしたんだろうと冷静に考えてみると、週末も仕事の積み残しを減らすことに費やされている時はブログを書いておらず、余裕があるときにブログを書いているのかもしれない。前々回は、仕事で文章を書くことが多いから、帰宅してからは書く気力が無いと書きましたが、訂正します。単純に時間がなく、疲れ果てているだけかもしれません。

リターンロスブリッジを作成する上で重要なのがケースのようです。特に高周波において外界ノイズが性能に大きく影響を与えるようです。色々な人のブログを見てみると、多くはキャビティ構造のケースを使用しています。今回作成するリターンロスブリッジがうまく行けば、安い簡易的なケースを試してみようと思いますが、まずは下記のようなアルミ押し出しケースを使用します。ちなみに、タカチのケースではありません。ま、似たようなケースです。秋葉原のジャンク屋で入手しました。

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中身もタカチのアルミ押し出しケースにそっくりですが、違います。タカチのケースにある刻印もありません。

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このケースは以前秋葉原で安く購入したものなのですが、表面がザラザラであまり綺麗ではありません。ということで、バフ掛けする時に使用するフェルトとアルミ磨き用のペーストで磨きました。このフェルトは電動ドリル等に取り付けて使用でき、且つ小さい(直径50mm)ので、デスクで作業ができてしまいます。

これで磨いた結果がこちらです。写真ではわかりづらいかもしれませんが、かなりピカピカになります。気を付けなければいけないのは、磨いているとアルミ表面の微細な突起が削られて黒くなったペーストです。それが手に付着するとなかなか落ちません。必ず使い捨て手袋などを使用して磨きます。

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磨きおえたケースはリーマーでプラグのメインの穴を開け、ドリルとタップでネジ穴を開けます。アルミの厚さがある程度ある場合は、開けた穴をナットで止めるのではなく、タップでケースに直接のネジ止めできるようにすると見た目も良くなります。
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ケース加工をする人はテーパーリーマ、タップは持っていると良いかと思います。


これはHOZANのテーパリーマ。各サイズを持っていると便利です。最初に5~6mmの金属用ドリルで穴をあけ、テーパリーマで穴を目的の大きさまで広げます。タップは、アルミ板等に直接ねじ止めできるように、穴にネジ山をつけるための工具です。通常は、タップとタップ用のドリルがセットになっています。例えばM3用のネジ穴はM3より細めのネジで穴を開け、タップでネジ山を切ります。薄いアルミの場合は強度の関係から、ロールタップの使用をお勧めします。ロールタップとは、通常のスパイラルタップ(削るタイプ)と異なり、塑性でねじ山を盛り上げて加工します。その為、スパイラルタップで加工したネジ穴よりも強度があります。その分、作業には対象の十分な固定と力が必要です。

こちらが穴あけ加工後のケースです。
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まあ、それなりにできている感じでしょうか。
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そして、こちらが開けた穴にパネル用のBNCプラグを取付後です。
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左側のコネクタが曲がってついているように見えますが、これは安物カメラのレンズの歪みで実際はまっすぐに付いてます!この後はいよいよ中身の取り付けと測定です。

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