このWebページは、ちょいテクおやじの備忘録を兼ねたサイトです。これからアマチュア無線を始める、もしくは現在アマチュア無線を楽しんでいる方々にとってちょっとした参考資料として使えるサイトになればと思っていますが、あくまで私の個人的な備忘録です。

あまり更新していませんがブログはこちらでやってましたが、このサイトに引っ越しました。

リモート制御コントローラーの作成はじめ

この週末は本当に暖かいですね。なんだか色々と不安になってきてしまうほど暖かい。不安というのは具体的には環境、温暖化という意味でということなのですが、2月にこれほど暖かかったというのは記憶にありません。本当に経験が無いのか、もしくはあったけれど思い出せないのかはわかりませんが。

ところで、皆さんは回路図、基板設計ではどちらのCADソフトを使用されているのでしょうか。しばらく前にトランジスタ技術SPECIALなどで紹介されたKiCadやCADLUS、PCBEなどのを使用されている方が多いのでしょうか。

私は何といってもEagleです。回路図、基板設計、部品管理までを一元的に行えるので、色々と使用してみた限りではEagleが一番使いやすいです。もちろんマイコン同様、好み相性など色々あると思います。

私は自作する際にPIC、AVR、H8、最近ではRaspberry Pi Zeroなど使い分けています。人によっては、アンチPICの方もいますが、マイコンそれぞれに一長一短がありますので、用途、消費電力、コスト、作成数などの要件に応じて最も適切なものを選択すれば良いと思っています。

先日、電源、同軸切替のリモート制御について書きましたが、コントローラーについて少し書いていこうと思います。具体的には、回路図を起こして、プログラムを書いて、基板を作成して、ケースに収めるところまでを紹介できればと思っています。

今回はなるべく手持ちの部品と作りたいと思っているの数ストックしているPICマイコンを使おうと思います。16F1シリーズがリリースされて以降、好んでこのシリーズを使用しています。16F1827、16F1938などはそれぞれ二桁個数の在庫を持っているので、これを使います。

回路図、及び基板設計にはEagle、基板作成はユニクラフトで行こうと思います。色々と細かい指定、精度を要求する場合はP板.comを選択しますが、今回はそうではありませんので。

次回はEagleのインストールを含む使い方を少し紹介しようと思います。

リモート同軸切替器

寒いですね。本当に。夏の暑いのよりはいいのですけど。真夏にスーツ着て外出することを考えたら私的には天国です。

それはさておき。先日、TOHTSUのCX-600NL用のケース作成について書きましたが、いきなり加工というわけには行きません。CX-600NLの仕様、及び実物の寸法を計測しつつケースの図面を起こしてイメージを固めて、またコンセプトに誤りが無いかを確認します。

ケース thumbnail

私の場合は、必ず細かいところでミスをします。子供のころからテストでも100点を中々取ることが出来ませんでした。難しい問題で間違うのではなく、多くの場合点を取らせる簡単な問題で間違ってしまうのです。こういうのは、大人になっても治らず、変わって、時間をおいて繰り返し確認する習慣を持つようにしています。

このケースも1日置いてから確認すると寸法ミスなどが見つかります。これを2~3回繰り返して問題が見つからなくなったので、いよいよ制作に移ります。今回は、怠けてアルミケースの試作を行ってくれる業者さんに制作をお願いしてしまいました。自分で加工すれば良いのですが・・・

アルミの材質は、A5052P。厚さは1.5mmとしました。アルミ合金の中では強度は中くらい。ケースなどで一般的に使用される種類です。余談ですが、強度だけを求めたらA7075、アルミーゴが最強のようです。一体どのくらい固いのでしょうね。使ったことが無いのでわかりません。

作成したケースにTOHTSUのCX-600NLを組み込むとこのような感じになりました。

DSC01821

下に耳たぶのようなところに空いている穴は壁などにネジ止めする為のものです。

DSC01820

左側の小さいコネクタは、同軸リレーに繋がっていて、これに12Vを加えることで、同軸リレーのソレイドが動作し、切替わる仕組みです。

DSC01818

中身はこのようになっています。ソレイドとコネクタをつなぐ電線は、ソレイドと干渉しないよう、またこの同軸リレーを傾けたりした際にソレイドのバーに挟まったりしないように、下側のケースとリレー本体で挟み込んで固定しています。
DSC01819

ちなみに、特性はCX-600NLそのままです。当然ですが。
HFでは全く問題ない。むしろ良い数値です。UHF、VHFでも問題になることは無いでしょう。また、このサイズで1KWに対応できるのが良いです。というのも、500W、1KW化をもくろんでいるので。

Frequency

VSWR

Osp;atopn

Ins.Loss

RF Power

MHz

Max

-dB(min)

-dB(max)

KW

50

1.03

60

0.07

1.0

150

1.1

48

0.09

1.0

500

1.15

35

0.1

0.8

1000

1.2

28

0.15

0.5

今回このような製品が無いかかなり探した末に見つけられず作成に至ったのですが、このようなニーズって無いんでしょうかね。販売したら売れるかな?などと考えてしまうのでした。

取り敢えず、あれば使うだろうということで勢い余って5個も作ってしまいました。

リモート切替器(同軸、電源、諸々)

正月早々暖かくて色々な意味で不安になりましたが、ようやく寒くなってきました。年齢的に夏には血圧が下がり、冬には血圧が上がる、そんな感じがしますが体調には気をつけて家族に迷惑をしないようにしないといけません。当家では、私が書斎に籠り、アマチュア無線、パソコン、仕事をしているのが一番平和だと思われているようです。それが良いのか悪いのか。食事含め、会話があるだけ良いのかもしれません。

現在書斎の模様替えを計画中なのですが、このタイミングで電源のオン・オフ(両切り)、同軸切替をリモートでできるようにしたいと考えています。同軸切替器は、第一電波工業、MFJなど複数社から販売されていますが、いずれもデスクに置くには配線など相当考えなくてはなりません。これらの製品は必要な機能を提供してはいますが、書斎の見た目などをある程度気にする人にとっては非常に使い勝手の悪い構造になっています。

具体的には、多くの製品の場合、同軸ケーブルを両端に接続するようにな構造になっているため、リグなど他の機材と横並びに置くことができません。頻繁に切り替えるような場合は、近くの壁などにネジ止めするしかありません。

そして、切替器と同軸ケーブルが壁に張り付いた非常に見た目の悪い感じになります。

そこで、電源、同軸、ついでにローテータコントローラーなどは1つのコントロールパネルから一括制御できるようにしようかと思い立ちました。イメージ的には、タカチ(ケースメーカー)のCF型傾斜コントロールボックスのカタログPDF最初のページにある写真の右上に参考として掲載されているような、それっぽい感じの仕上がりのものです。

こういうのをカッコいいと思うのは、無線をやるような中高年だけなんでしょうが。

そう言ったわけで、色々と作ることにしました。
1.同軸リレーによるリモート同軸切替器
2.リレーによる、リモート電源スイッチ
3.クリエートデザイン 330Vのコントローラーの統合
4.ローテータコントローラーの統合
3.制御基板

同軸リレーを組み合わせて経路を切り替えるような場合は、それぞれのリレーを切り替えるのではなく、使用するアンテナ、リグを選択することで、複数のリレーを自動的に切替たいので、そのためのものです。また、330Vの制御も純正のスイッチ類によるものではなく、プッシュボタン、LEDなどの、もう少しエンジニアリングの匂のするものしたいと思うのです。

1のリモート同軸切替器については、TOHTSUのCX-600NLを使用する予定です。これは、CX-600Nが性能的には良いのですが、コネクタが横を向いているので設置における利便性を考えCX-600NLを使用することにしました。HF帯ではあまり変わりませんので。
注意点としては、コネクタがN型なところでしょうか。私はいつもケーブルを自作しているので、コネクタ形状は全く気になりません。なので、取り敢えずこれで。

ただ、ソレノイド、電極が露出しているのです。また、どこかに固定するにしても、プラグそのものを固定するネジ穴以外は見当たりません。これは、ケースを作るしかなさそうです。